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柿渋塗りひょうたんの作り方

お盆のお供え物の中に千成ひょうたんが入っていて
そのまま捨ててしまうのはもったいないと思ったので、
加工してひょうたん水筒にすることにしました。

忍者や武将が活躍する時代劇やアニメに出てくるひょうたん水筒
と言われてなんとなくイメージする形のものを作りたいと思います。

今回使うひょうたん

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は hyoutan_1.jpg です

お供え物の中には、いくつかひょうたんが入っていましたが、
どれもひょろながかったり、ねじれていたりと
形が特徴的すぎていて
初めてひょうたんを加工するには難しそうだったので
一番ベーシックなそうな形の物を選びました。

お盆のお供え物だっただけあって、
かわいい手のひらサイズのひょうたんです。

使用した道具

下準備をする時

  • ドリル
  • ニトリル手袋
  • 2リットルペットボトル
  • 漂白剤

磨くとき

  • 耐水ペーパー

塗装する時

  • ニトリル手袋
  • 柿渋塗料
  • 古い布

作業工程

穴をあけて水につける

ひょうたんの蔓の部分を切り取り穴を開けて中身を取り出してきます。
つるを切り取って平らになった部分に対して、
直角になるように、またひょうたんを割らないように気を付けてドリルで穴を開けていきます。

開ける穴の大きさは、だいたい蔓と同じ太さのをあけました。

ゴリゴリと力を入れすぎると割れてしまうので、
やりすぎない程度で柔らかい中身の部分まで貫通させます。
中に水が入っていけるように開けた穴を上に向けて、
重しを乗せて水中に沈めておきます。

水の中に入れたひょうたんは4日ほどで中身が腐り始めました。

今回は一個だけを加工するので終わったあと使い捨てられるように
2Lのペットボトルを切って使用しました。
使い捨てにした理由は、ひょうたんの中身を腐らせてるので
ポリバケツなどを使用すると、とても強烈なにおい染みついてしまうからです。

どんな感じで水につけていたのか写真を撮って残そうと思っていましたが、
夢中になってしまって写真を撮り忘れてしまいました。

中身を取り出し皮をむく

一週間くらいしっかり中身が腐るまで水につけたまま放置しておきます。

割りばしを中に入れてかき回せるほど中身が腐れば、水の中から引き上げてきて腐って
ドロドロになった臭い中身と種を取り出していきます。

中身を棒などで掻き回すようにしたり、中に水を入れたりしながら掻き出すと
中から種がかなり出てきます。
このとき、ひょうたんのドロドロの中身が自分に飛んでこないよう注意しながら行ってください。

自分がやったときは、腐った中身をわりと簡単に取り除くことができましたが、
夏場の暑いときに作業したので、横着してゴム手袋だけして長袖じゃなく
半袖で作業をした為、腕につかないように作業するのに苦労しました。
体につく=ゲームオーバーと思いながら作業しました。

ちなみに、中から出てきた種は100個以上あったような気がしましたが、
あんまりたくさんあっても困るので、とりあえず約60個だけ残しておくことにしました。

保管方法はちょうど百均のはんだのケースが空っぽだったのでそれに入れて保管しています。
なんとなく理系の研究室にありそうな感じになって満足です。

中身を出しているときに、外の皮も腐っていて綺麗にはがれるので取り除きます。
綺麗にズルズルとむけるので作業いて楽しかったポイントの一つでしたが、
匂いがほんとに臭くて何度か加工する事をあきらめようかと考えがよぎりましたが、
やめたとしてもここまできたら処分するにも臭いので作りきることにしました。

漂白剤をぶちこむ

乱暴な表現失礼しました。

そう言いたくなるほどひょうたん自身も臭くなっていたので
急遽、種と外皮を除去した後に新しい水に換えて漂白剤を入れました。
だいたい一日も漬けると外の皮が白くなって臭いも抜けました。
代わりに漂白剤の匂いにはなりましたが、腐った匂いよりかはましになったと思います。

あとから色を塗ってしまう前に一度、漂白剤につけることをお勧めします。

乾燥させる

水が内部にたまってかびが生えないように
棒を突っ込んだまま穴を下にして、風通しの良いところで乾かします。

紙やすりをかける

さっきの写真でもわかるように、まだ半分くらい皮がのこっているので
耐水ペーパーの紙ヤスリで
400番→800番→1000番→2000番と番手をあげて磨き上げました。

柿渋塗り

ニスを塗ってしまうとせっかくひょうたんを使うことで得られる
「気化熱で熱を奪って水が冷たくなる性質」を損ねてしまう可能性が高いと思ったため、
昔から使われている柿渋を塗っていこうと思います。

柿渋も独時のにおいがする塗料なので、外で作業をしました。
気が付けばひょうたん加工中は、ずっと匂いとの闘いだったような気がします。

塗り方は、色むらが出ないようにおよそ二倍に希釈してから
古い布に薄めた柿渋をしみ込ませてポンポンと乗せるように塗っていきます。

柿渋をぬったあと、からからに乾燥すればほぼ出来上がりです。
直射日光に当てると柿渋の性質で色が濃ゆく変化していきます。

となるはずだったのですが、
2000番まで使って磨いたせいか希釈しすぎていたからか、
全然、柿渋がしみていかずうまく色が塗れませんでした。

そのため、写真では変化が分からないくらい無垢のような感じで出来上がってしまいました。

なので、薄めず原液のまま三回重ね塗りしました。
塗ってからすぐはあまり変化が分かりませんが
これから、日光に当たっていくにつれて
色が濃ゆく仕上がっていくはずです。

水筒として使わずにオブジェとして飾る場合は、
この段階で文字や絵を描いたりした後にニスを塗ったら
完成です。

栓をつくる

庭に落ちていた枝を使ってなんとなく感覚で栓を作りました。
ひょうたんを加工することに集中していたので、
多少やっつけ感はありますが
早く完成形を作ってしまいたいのでこれでよしとしました。

紐を結んで完成

百均で和風っぽい雰囲気の江戸うち紐を買ってきました。

紐の結び方は、YouTubeにあがっていた結び方を
自分なりに解釈して結んでいます。
紐を付けたことで、それっぽく完成させることが
出来たのではないかなと思います。

全工程を合わせた作業期間は、およそ三か月くらいかかりました。

臭いにおいの中、作業して何回も柿渋を塗っていく内に
だんだんと愛着が湧いてきたので、
水筒としてではなく栓を詰めて縁起物として吊るして飾っておこうと思います。

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